今週の風の詩
第3984号 古本街の味わい(2025.6.22)
古本街の味わい
ぽぴん(ペンネーム)
神保町にはよくよく通ったものだ。私ではなく彼がとても文学好きで否応なしに連れて行かれた。学生時代には彼はしょっちゅう神保町を訪れて古本屋を巡っていた。好みの本屋が数軒あって、あそこには近代文学が揃っている、あそこには詩集の初版本がある、など趣味に応じてどこへ行ったらよいか、暗記しているぐらいに通ったものだ。
あれから久しぶりにこの街を訪れる機会があった。奇しくも古本祭りの日であったので、目抜き通りはひとひとでごった返しているぐらい盛況であった。しかし、よく街並みをみてみると、かつてはなかったラーメン屋さんなど飲食店が増えている一方で、昔ながらの純喫茶店が頑張っていて微笑ましく感じた、実際に、若い学生さん、特に若く身奇麗な女の子たちが多いことか。その上、こうした喫茶店のコーヒーは本当に味わい深く美味しい。みんなが好みの書籍を購入し喫茶店で中身を確かめながらコーヒーと共に活字を味わう、これが今でも息づいている、心地よい風情ある街だ。
先日、この街で、漱石鴎外一葉にまつわるセミナーがあって参加してみた。この3人がこの街と深い関わりがあって、文化の香りを改めて感じた。街は常に変貌していくだろうが、その街の独自の文化は時代と共に行きていくことだろう。どこの街にもこうした物語がある筈だ、ぜひこれからも探して味わっていこう。
あれから久しぶりにこの街を訪れる機会があった。奇しくも古本祭りの日であったので、目抜き通りはひとひとでごった返しているぐらい盛況であった。しかし、よく街並みをみてみると、かつてはなかったラーメン屋さんなど飲食店が増えている一方で、昔ながらの純喫茶店が頑張っていて微笑ましく感じた、実際に、若い学生さん、特に若く身奇麗な女の子たちが多いことか。その上、こうした喫茶店のコーヒーは本当に味わい深く美味しい。みんなが好みの書籍を購入し喫茶店で中身を確かめながらコーヒーと共に活字を味わう、これが今でも息づいている、心地よい風情ある街だ。
先日、この街で、漱石鴎外一葉にまつわるセミナーがあって参加してみた。この3人がこの街と深い関わりがあって、文化の香りを改めて感じた。街は常に変貌していくだろうが、その街の独自の文化は時代と共に行きていくことだろう。どこの街にもこうした物語がある筈だ、ぜひこれからも探して味わっていこう。