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今週の風の詩

第3995号 クーちゃん(2025.9.7)

クーちゃん
KAHORI(ペンネーム)
朝から「コト、コト、コト」と音がする。
クーちゃんが階段を降りる音だ。
「クーちゃん足元、気~付けて」
クーちゃんは21年前、母猫に連れられて他の兄弟猫と一緒に我が家にやってきた保護猫。
夏の終わりだった。朝起きると、私の枕元に母猫が運んで来たと思われる仔猫が3匹、鳴きもせずにじーっと体を寄せ合っていた。数センチ開けられた窓の隙間から1匹づつ運ばれたと思われる。嘘のような本当の話。その時家族全員で「これからどうしよう」と頭を抱えたが、あまりの可愛さに母親も含めて全匹飼うことになった。

月日は流れ、母兄弟は既に天国に行き、クーちゃんだけが残った。
黒色に所々茶が混じったさび茶色、黒くて大きい瞳、ちょっと気の強い女の子だ。4匹の中では、一番手がかからず、マイペースに暮らしてきた。
若いころはよく脱走もしたが、最近ではすっかり落ち着いて(年を取って)一日中寝ていることが多い。
マッサージをしながら、「クーちゃん若いね、とても21歳には見えへんわ」と話しかける。するとクーちゃんも「んにゃあ」と、とっておきの低音で答える。目も耳も健康でしっかり歩けるのも凄い。
時々クーちゃんの生命力と飼い主の私の命が重なる。
私も21年前はまだ50代半ば。けれど今では後期高齢者でカレンダーの予定はほとんだが病院だ。

クーちゃん、まだまだ長生きしてね、私も頑張るから。
毎日一緒にご飯食べようね。お昼寝しようね。遊ぼうね。
これから何かしたいことはありますか?

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