今週の風の詩
第3996号 母からのメッセージ(2025.9.14)
母からのメッセージ
土田栄
思えば今年は自分が前厄で、兄は後厄だった。年が明けて正月気分も落ち着いた頃、ほとんど疎遠だった兄の妻から初めて携帯に電話が入った。兄が昨夜、脳梗塞で救急車で運ばれ、急遽入院したという。
初めて話す兄の妻は、まるで親しい身内に話しかけるかのように、心配を煌々と話し続けた。私は彼女の気持ちを理解し、できるだけ寄り添い、不安を受け止めることで力になろうと長時間、何度も彼女の話を聞いた。
兄はなんでも万能なひとであり、彼が突然倒れるなんて、まったく予想外だった。幸い意識には異常はなかったものの、後遺症が残り、丹念なリハビリが必要とされた。
私はお見舞いに行ったり、リハビリセンターで会ったりしながら、兄の家族との接点が増えていき、兄の心配だった子供の就活にも支援をし、今では以前とは信じられないほど家族とのつながりが深まった。
不幸の中にあって、これも母のおかげだろうと思う。母は生前から「兄弟仲良くしなさい」と言っていた。そして偶然にも、気付けば今日は母の命日だった。
初めて話す兄の妻は、まるで親しい身内に話しかけるかのように、心配を煌々と話し続けた。私は彼女の気持ちを理解し、できるだけ寄り添い、不安を受け止めることで力になろうと長時間、何度も彼女の話を聞いた。
兄はなんでも万能なひとであり、彼が突然倒れるなんて、まったく予想外だった。幸い意識には異常はなかったものの、後遺症が残り、丹念なリハビリが必要とされた。
私はお見舞いに行ったり、リハビリセンターで会ったりしながら、兄の家族との接点が増えていき、兄の心配だった子供の就活にも支援をし、今では以前とは信じられないほど家族とのつながりが深まった。
不幸の中にあって、これも母のおかげだろうと思う。母は生前から「兄弟仲良くしなさい」と言っていた。そして偶然にも、気付けば今日は母の命日だった。




