今週の風の詩
第4007号 シチューを煮込む(2025.11.30)
シチューを煮込む
上野あづさ
季節の進みは遅くても
ようやく風は冷たい
外から帰ると
髪もコートも風の匂いがする
なにかあたたかいものが食べたくなって
シチューを作る
友人の育てた野菜を使って
じゃがいも、玉ねぎ、白菜も入れる
今日は読みたい本がある
台所に立ったまま
シチューを煮込むあいだ本を読む
好きな歌についての文章
子供のころのよい思い出が書かれている
傾きかけた夕日が台所に差し込み
束の間満ち足りた時間
くつくつと鍋の音がする
ラジオからは、この夕方らしい音楽
ゆっくりとした歌声
呼吸も心なしか落ち着いて
いい匂いが、部屋中をめぐる
食事を作る時間は
なんて尊いものだろう
毎日の事が
なんて愛しい
ようやく風は冷たい
外から帰ると
髪もコートも風の匂いがする
なにかあたたかいものが食べたくなって
シチューを作る
友人の育てた野菜を使って
じゃがいも、玉ねぎ、白菜も入れる
今日は読みたい本がある
台所に立ったまま
シチューを煮込むあいだ本を読む
好きな歌についての文章
子供のころのよい思い出が書かれている
傾きかけた夕日が台所に差し込み
束の間満ち足りた時間
くつくつと鍋の音がする
ラジオからは、この夕方らしい音楽
ゆっくりとした歌声
呼吸も心なしか落ち着いて
いい匂いが、部屋中をめぐる
食事を作る時間は
なんて尊いものだろう
毎日の事が
なんて愛しい




