今週の風の詩
第4017号 信じること(2026.2.8)
信じること
新満ひとみ
「どうして大人は『もし落ちたら…』とばかり言うの?」
高校受験を間近に控えた娘に言われた。
大人は人生経験が長く、失敗を沢山してきているから回避策や回復方法をすぐ考える。言い訳も。
「落ちる気がしない!」意気揚々と受験会場へ。でも試験後の自己採点では、模試でとったことのない程の最低点。
落ち込まず飄々と過ごす娘に腹が立ち言ってしまった。
「落ちているに決まってる。すぐに次の進路を考えて!」と。
娘は悲しそに、何も言わず、泣いた。私も、泣いた。
結果が出るまでの2週間は、とにかく長かった。最近、1年間が終わるのをとても早く感じるのに。娘と、まともに話せなくなった2週間は長かった。
結果は『合格』
今年は問題が難しく平均点が低かったのだ。もちろん嬉しかったけど、同じ位、後悔の念に駆られた。
ずっとずっと応援してきたのに…
なぜ最後まで信じてあげられなかったのだろう。
娘の涙の意味は「不合格かもしれない」と不安や悔しさではなく「お母さんに信じてもらえない」悲しさだったのだと気付いた。
謝っても、言ってしまった言葉は消えない。
失った信頼を回復する為、言い訳しないで、娘と向き合っていこうと思う。




