今週の風の詩
第4049号 無題(2026.9.20)
無題
シャインマスカット(ペンネーム)
野良仕事の帰り道、赤トンボ二匹が遊んで欲しいと言わんばかりに目の前を飛び回る。つい先日まで厳しい残暑が続いていたのに、いつの間にか秋の気配を感じる季節になっていた。近づいては離れ、離れてはまた近寄ってくる。そよ風をうまく利用して旋回と上昇下降を繰り返している。
汗臭い僕に興味があるのか?挨拶しているつもりなのか?二匹いるけど兄弟かな?それとも夫婦かな?いずれにしても、とても仲が良さそうだ。
道端のススキの穂が爽やかなそよ風になびいて首を右に左に振っている。
そんなススキに止まろうと何度も着地を試みている。風が収まった瞬間、やっと二匹とも着地に成功。F難度の着地にどや顔でこちらを見ているような気もするし、今日も一日お疲れ様と癒してくれているような気もする。今年初めての出会いだったので、思わずVサインでエールを送ってあげた。そう言えば、今年は黒アゲハやオニヤンマ、アブラゼミなどの夏の昆虫をあまり見かけていない気がする。温暖化や猛暑の影響で、ふ化すべき時期にうまくふ化出来なかったのか?また明日も赤トンボに会えるだろうか?などと色々考えていたら、二匹ともあっという間に離陸して真っ赤な夕焼けの中に消えて行ってしまった。もうしばらく観察して会話をしてみたかったが、きっと家族のもとに早く帰りたかったと思うので仕方がない。こちらも「赤とんぼ」の歌を口ずさみながらその場を離れた。
翌日は雨、次の日も天気が悪く、それからは帰り道で出会うことも無く、短い秋が終わってしまったようだ。次に来るのは寒い木枯らしの季節?寂しい季節になりそうで、とても残念。




