今週の風の詩
第3898号 小春日和(2023.10.29)
小春日和
Suuny(ペンネーム)
外苑前の銀杏並木の紅葉が見頃を迎えているというので、
久しぶりに老人ホームに入っている母を連れ出して外出。
多摩川を越える外出は何年かぶりの事で、電車に揺られ
るのもちょっとした遠足気分。
良く晴れた秋空の下で、美しく色づいた並木を手を取り
あって散歩した時間は、母にとっても私にとっても心和
む愛しい時間だった。
その夜、老人ホームに戻った母から「今日はありがとう。
きれいだったねえ」と、電話がかかってきた。
思い立ったが吉日を実行して良かったと思った秋の夜で
した。