今週の風の詩
第3910号 ごちそうさまと、いただきます(2024.1.21)
ごちそうさまと、いただきます
小林智子
夫婦二人の、定番の朝食。
ご飯、味噌汁、納豆、佃煮類、自家製ヨーグルト等。
午前8時半に、ランチョンマットにきちんと並ぶと、私は「いただきます」
夫は、ここから儀式が始まる。
まず味噌汁に豆乳、亜麻仁油、キムチ、オリーブオイルで炒めた刻みニンニクを入れる。
(どんな味になるのでしょうか?)
お茶は、健康緑茶と胡麻麦茶を揃えて並べる。
次に玄米ご飯の上に納豆をたっぷりのせる。
これらがきちんと定位置にあるか確認した後、血圧計を取り出して測定開始。
冬は高めのため二回測り、夏は低いと言っては二回測る。
やや不満そうな表情を隠し、ちらっと私の方を見ながら、電源を切る。
一連の儀式が終わって、血圧計を閉まって、初めて朝食を開始。
大きな声で「いただきます」
その時私は「ごちそうさま」