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今週の風の詩

第3927号 母の息抜き(2024.5.19)

母の息抜き
菅井やすこ

現在3歳の息子を育てる母です。
コロナ禍直前に出産し、未知のウイルスに大人は怯えつつも、息子は猛々しく育ち、よく食べ、よく笑い、よく泣いて、よく寝てくれる。保育園に入った今では、すっかりひとりの人間として自我も芽生え、言葉でのコミュニケーションも随分と豊かになり、一丁前にボケをかましてくるまでになりました(親のツッコミも慣れたもんです)。
喜怒哀楽が子どもからストレートにぶつけられ、こちらも全体力と気力を使って向き合い続ける。そんな怒涛の日々には「自分」を癒す時間も必要。我が家では、夫と調整し、日頃の子育てを労う息抜きとして「好きなことをするひとり時間」を設けています。ある日の私は、近所のレストランに出向き、ランチにケーキをつけてほっとひと息。ふんわりとした生クリームをフォークに乗せて頬張る至福の時。それでも、しばらくすると「子どもは園で元気にやっているだろうか」「仕事のあれはこうしよう」と、日常のあれこれが頭をよぎる。またある日の私は、イタリアンレストランを訪れ、ピザをホールで一枚注文。具沢山の焼きたてピザをぺろりとたいらげ、「ふーうっ」と大満足のため息をつく。それでもまた、「あとで息子のおみやげに菓子パンを買おう。夫にもおいしそうなおかずパンを……」と家族の姿を思い浮かべてしまう。
なかなか完全な「ひとり」にはなれないものですね……。
息抜きは、自分軸を取り戻す時間。そして「母である私」も自分の一部だと再認識する時間。めまぐるしい毎日に飲み込まれそうになっている自分を救い、日常を再び始めるリセットの儀式。自分の機嫌を自分で取りながら暮らす、生き生きとした大人でありたい。そんな姿を見て、子どもは「大人って楽しそうだな!いいな!」と感じてくれるのではないかな。そう信じて、今日も私は小さく「よし!」と呟き、顔を上げて家路に就く。

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